
「至和通宝(しわつうほう)」をお譲りいただきました。
至和通宝は、北宋の第4代皇帝である仁宗の治下、至和元年(1054年)に発行が開始された中国の年号銭です。日本にも渡来銭として流入した宋銭の一つで、同時期に「至和元宝」「至和重宝」も鋳造されています。書体は楷書と篆書があり、銅銭と鉄銭が存在します。
銭貨には、上から時計回りに読む「廻読(旋読、循読)」と、「上・下・右・左」の順に読む「対読(直読)」という二通りの読み方があります。宋銭には廻読が多く、明銭・清朝銭・日本の江戸時代の銭貨といった後の時代の銭貨には対読が多く用いられるようになりました。そのため読み方は、当時の様式と照らし合わせることで偽物を見分けるポイントの一つにもなる場合もありますが、対読の至和通宝、廻読の至和元宝、重宝には廻読と対読のいずれもが確認されています。
なお、開元通宝(開通元宝)および開元通宝の鑲置銭(モデルとなった銭貨の文字の一部に別の文字を嵌め込んで作られた銭貨)には、いずれも対読と廻読の二説があり、それに伴って銭銘の読み自体も二通りの説が存在します。
読み方一つとっても奥深い古銭の世界があります。
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