
「嘉定通宝(かじょうつうほう)」をお譲りいただきました。
嘉定通宝は、南宋の第4代皇帝である寧宗の治下、嘉定年間(1208年~1224年)に鋳造発行された中国の銭貨です。
かつて日本では、旧暦の6月16日に厄除けと招福を願って餅や菓子を食べる「嘉祥(かじょう。嘉定祝、嘉祥喰とも)」と呼ばれる伝統行事がありました。平安初期から明治時代まで、千年以上の長きに渡って続いたこの風習にちなみ、現在この日は「和菓子の日」に制定されています。
嘉祥の起源には諸説ありますが、由来の一つとなったのが「嘉定通宝」です。「嘉(か)」「通(つ)」の音が「勝つ」に通じることから縁起が良いとされ、とりわけ武士たちの間で好まれた渡来銭でした。
室町時代には弓の試合で負けた者が、嘉定銭十六文で購入した菓子を勝った者に奢るのが習わしとなっていました。江戸時代になると、宮中から町民の間でも知られる行事となり、餅や菓子を十六個お供えしたり、銭十六文で買った餅やお菓子を食べて疫病除けとする風習が広まりました。
古銭は、当時の人々の文化や習俗を今に伝える貴重な歴史的遺物です。お手持ちの古銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
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