
「絵銭/厭勝銭 一品当朝状元及第」をお譲りいただきました。
「絵銭」(えせん/えぜに)とは、室町時代の末期から大正時代まで流通した、銭貨の形を模した民俗工芸品です。御守りや縁起物、玩具、儀式用の道具など、様々な用途で使われていました。七福神や馬といった縁起が良く美しい絵柄が刻まれたものだけでなく、念仏銭のように文字のみが配されたものがあります。
絵銭と同じく銭貨の形状を模したものに「厭勝銭」(ようしょうせん/えんしょうせん)がありますが、こちらはより護符や御守りの意味合いが強いものになります。いずれも貨幣の持つ呪術的な力が銭貨という形に仮託されたものと考えられています。
「一品当朝状元及第」とは、中国の科挙制度において首席(状元)で合格(及第)し、最高位の官僚(一品官)に昇進したことを意味する吉祥の言葉で、子孫の立身出世や学業成就を願う意味合いがあります。
絵銭・厭勝銭は、当時の人々の文化や習俗を今に伝える歴史的資料であるばかりでなく、魅力的な美術品として愛好家に人気のある品物です。お手持ちの絵銭・厭勝銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
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