
「貨泉(かせん)」をお譲りいただきました。
貨泉とは、新王朝(紀元8年~23年)の皇帝・王莽が天鳳元年(紀元14年)に発行したとされる貨幣であり、王莽銭の一つに数えられます。貨泉は円形方孔の銅銭であり、表には金文で右から左に銭銘が書かれています。
新王朝は一代のみの短命な王朝でしたが、王莽は貨幣制度に力を入れ、治世の短さの割に多くの貨幣を発行しました。4次にわたる幣制改革により30種近い貨幣が出ており、貨泉は第4次の改革で発行された王莽銭でした。
貨泉は新疆・ロシア南部、朝鮮半島・日本列島などを含む東アジア各地に流入していることが出土資料から知られており、日本でも弥生時代の遺跡から出土しています。貨泉の発行や流通の時期が判明しているため、貨泉が出土した遺跡は弥生時代後期~古墳時代初頭(西暦14年~40年頃)のものと特定することができるのです。
各地域において貨泉が貨幣として使用されたかどうかは説が分かれており、交易の許可証・出入証という説や、航海の儀礼に用いられたという説などが唱えられています。
古銭は当時の貨幣制度や文化を今に伝える歴史的遺物です。
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