
「大泉五十(だいせんごじゅう)」をお譲りいただきました。
大泉五十は、新王朝(紀元8年~23年)の皇帝・王莽が発行した銭貨であり、王莽銭を代表する貨幣の一つに数えられます。
王莽は4次にわたる幣制改革行い、30種近い貨幣が発行されました。新王朝自体が15年と短命だったため他の時代の貨幣に比べると流通量は極めて少ないものの、大泉五十は王莽が発行した貨幣の中では鋳造量が最も多く、また最も長い期間流通した貨幣でした。
中国史上最も長く使われた貨幣である「五銖銭」50枚分、および代表的な王莽銭である「貸泉」50枚分の価値をもつ高額貨幣です。重量としてはわずか二枚半分の五銖銭の額面50枚分に相当するわけですから、大変な名目貨幣といえました。貨幣量の拡大を目指しての幣制改革でしたが、既存の五銖銭の流通が根強かったため、大泉五十は社会に受け入れられず廃止、結果的には経済に混乱を招くこととなりました。
大泉五十にはいくつかのバリエーションが存在し、種類によって希少価値が異なります。二重の縁取りがある「重輪」や、方孔の四隅から延びた線が特徴の「背四出」といった特殊な版は、コレクターの間で高額で取引される可能性があります。
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