
「永寿通宝(えいじゅつうほう)」をお譲りいただきました。
永寿通宝は、ベトナム後黎朝の時代、神宗の治世である永寿年間(1658年〜1661年)に鋳造された安南歴代銭です。東アジア地域における伝統的な円形方孔の銅銭で、フランス統治時代の当地の歴史的地域名称にちなみ安南銭(あんなんせん)と呼ばれる渡来銭の一つです。
材質は銅製で、赤銅と黄銅があり、赤銅銭が主流です。真書体と行書体があり、背(裏面)は無文で平らな仕上げです。コ頭通、マ頭通、広穿、狭字など、字体や穴のサイズなどが少しずつ異なる様々な版別が存在します。
銅材不足により錫や鉛を添加したため、品質は劣ります。比較的厚みは薄く、縁幅は広く、書体が簡略で、裏面の輪郭は不規則かつ整っていません。現存数は比較的多い傾向にあります。同時期に鋳造技術がさらに劣る「永寿之宝」も発見されていますが、こちらは現存例が極めて少なく、希少な銭貨といえます。
古銭は当時の社会状況や文化を今に伝える貴重な歴史的遺物です。売却をご検討の場合は、どうぞお気軽にご相談下さい。専門知識と経験豊富な査定士が丁寧に拝見し、適正な価格をご提示いたします。
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