
「永衡官帖(えいこうかんちょう)」をお譲りいただきました。
「永衡官帖」は、1900年から吉林省で発行され、清代末期から中華民国初期にかけて流通した紙幣で、写真は中華民国十七年(西暦1928年)に発行されたものです。
「官銀銭號」とは、吉林省をはじめとする地方政府が設立・運営した官営の金融機関(銀行)のことです。「官帖」は、東北三省(奉天、吉林、黒竜江)の官銀銭號によって発行された兌換紙幣でした。中央に書かれている「憑帖取銭」とは「券(帖)を憑(もと)にして銭を取る」ことを意味し、紙幣を提示して正貨(銅銭など)と交換する権利を証明するものです。「吊」という単位で額面が記載されており、今回お譲りいただいたのは「5吊」および高額面である「10吊」の永衡官帖です。
永衡官帖は、地方の通貨不足と財政困難を解消し、私幣の蔓延を食い止める目的で発行が開始されましたが、後の権力闘争の際に乱発されたことで価値が下落。1931年の満州事変で日本軍が発行元の官銀銭號を封鎖したことで、永衡官帖の発行は終わりを迎えました。
古紙幣は当時の貨幣制度を今に伝える貴重な歴史的資料です。
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