
1912年に発行されたオーストリア=ハンガリー帝国の100クローネ紙幣です。
表裏両面に女性の肖像が描かれ、精緻な装飾模様や多色刷りによって華やかな印象を受ける紙幣です。表面左側に帝国の国章である双頭の鷲の紋章が確認できます。
太字で書かれた「100クローネ」を意味する語は、表面はドイツ語(HUNDERT KRONEN)、裏面はハンガリー語(Száz Korona)で表記されています。帝国は多民族国家であったため、このドイツ語とハンガリー語のほか、チェコ語、ポーランド語、イタリア語、ウクライナ語など、多くの公用語で額面が記載されています。
こちらの紙幣にはまた、特徴的なオレンジ色のスタンプによる加刷(オーバープリント)が見られます。これは、第一次世界大戦後にオーストリア=ハンガリー帝国が崩壊し、後継国家である「ドイツ=オーストリア共和国(DEUTSCHÖSTERREICH)」が自国の通貨として暫定的に使用するために押印したものです。
クローネ紙幣は、帝国の崩壊と新たな共和国の成立に伴う動乱の時代に立ち会った歴史的な貨幣です。お手持ちの古い紙幣やコインの価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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