
ミキモト製の翡翠帯留
先日、日本の美意識が詰まった素晴らしいお品物をお譲りいただきました。深い緑の輝きを放つ、ミキモト製の美しい翡翠の帯留です。
本品は、端正な六つの翡翠が連なる、見るからに質の高い帯留です。お客様のお話では、お祖母様が大切にされていたお品で、ご自宅の整理を機に、次の方へその価値を繋ぎたいとご相談くださったとのこと。
まず目を奪われたのは、翡翠の持つ独特の色彩と透明感です。翡翠は「玉(ぎょく)」とも呼ばれ、その深い緑色は古くから高貴さや神秘性を象徴してきました。特に今回のお品は、石の一つ一つが均一で、大変透明度が高く、光を浴びると内側からとろけるような艶めきを放ちます。これは、長年の歳月を経てもなお色褪せることのない、上質な翡翠にのみ見られる特徴です。
特筆すべきは、「MIKIMOTO」の銘です。ミキモトと言えば、世界に誇る日本の宝飾ブランドであり、真珠の養殖でその名を馳せましたが、真珠だけでなく、選りすぐりの宝石を用いた美術品の製作にも力を入れていました。
帯留という小さな品に、これほどの歴史と美意識が凝縮されており、これは、単なる装飾品ではなく、日本の文化史の一端を物語っています。
私ども古美術永澤は、単に品物を買い取るだけでなく、その品物が持つ背景や歴史、そしてお客様の想いまでをも深く理解し、適正な価値を見出すことを大切にしています。
ご自宅に眠る、価値あるお品物のご売却をご検討でしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。専門知識を持つ査定士が、一点一点丁寧に拝見し、その真の価値を見極めさせていただきます。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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