
翡翠念珠
貴重な翡翠(ひすい)の念珠をお譲りいただきました。
翡翠は古来より「玉(ぎょく)」として珍重され、特に中国においては、富と権力の象徴であると同時に、徳を高め、魔除けや不老不死の願いが込められた神聖な石でした。
この念珠の珠は、一粒一粒が丁寧に磨き上げられ、清らかな光沢を放っています。
珠の間には、情熱的な朱色の南紅瑪瑙(ナンホンメノウ)の珠がアクセントとして配されています。南紅瑪瑙は、その鮮やかな朱色が特に好まれ、清朝の皇帝や貴族たちが用いた念珠や装飾品に多く用いられました。この深い緑と鮮やかな朱色の対比が、格調の高さを一層引き立てています。
硬玉と南紅瑪瑙の組み合わせは、仏教的な功徳を積み、同時に富と幸福を願う当時の人々の美意識と信仰心を反映していると言えるでしょう。終端には、繊細な編み込みの飾り結びと、落ち着いた茶色の房があしらわれ、全体の調和を保っています。
古美術永澤では、今回お譲りいただいた念珠をはじめ、仏教美術品、古美術品全般の査定・買取を承っておりますので、ご自宅に眠る価値あるお品物がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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