
アンティーク 目玉時計
犬の目玉時計をお譲りいただきました。
19世紀から20世紀初頭にかけて欧米で人気を博した目玉時計は、アンティーク市場において独特の魅力を持つ収集品です。
目玉時計とは、犬など動物の顔や全身を模した置時計で、その最大の特徴は動く目玉にあります。時計の振り子と連動して左右に揺れる大きな目玉が、まるで生きているような表情を作ります。今回の買取品では、茶色の素材で覆われた犬の体に、白い大きな目玉が特徴的で、赤い首輪がアクセントとなっています。目の周りには金色の縁取りが施され、目玉は左右に動くことでユーモラスな表情を演出します。
これらの時計は19世紀末から20世紀初頭、欧米で家庭用装飾品として広く普及しました。当時の中産階級の家庭では、機能性と装飾性を兼ね備えたこうした置時計が人気を博し、リビングのインテリアとして重宝されました。時計機構は多くの場合、ドイツなど時計産業が盛んな地域で製造された信頼性の高いものが使用されています。
近年、ノスタルジックでユニークなデザインへの関心が高まる中、目玉時計は単なる時を告げる道具を超えて、アンティーク愛好家から注目を集めています。特に犬の形をした目玉時計は、その愛らしさから人気があり、ノスタルジックなインテリアとして新たな価値を見出されています。
アンティークの目玉時計は、19世紀から20世紀初頭の人々のユーモアのセンスを今に伝える興味深い美術工芸品です。
買取においては、保存状態の良さはもちろん、時計機構が正常に動作するかどうかが重要な評価ポイントとなります。特に目玉の動きがスムーズで、オリジナルの部品がすべて揃っているものは高く評価されます。また、製作者のサインや工房のマークが残っているものは希少性が高く、コレクター間での取引価格も上昇する傾向にあります。
この貴重な工芸品の価値を正しく見極め、次世代へと伝えていくためにも、買取をお考えの方は、専門の査定士のいる古美術永澤へご相談ください。
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