アンティーク懐中時計

この度、美しいエナメル装飾が施されたアンティーク懐中時計をお譲りいただきました。

ケースには精緻なエナメル装飾が施されており、中央部分には花の装飾が配置されています。注目すべきは、水色のストライプ模様で、これは「クロワゾネエナメル」という技法で製作されています。この技法は、金属の仕切り線で区画を作り、その中にエナメルを流し込んで焼成する伝統的な装飾技法で、かつて高級時計に多用されました。

懐中時計は、上流階級の間では装飾性の高いものが珍重されました。エナメル装飾の懐中時計は、単なる時計としての機能を超えて、持ち主の社会的地位を示すステータスシンボルとしての役割も担っていました。

この時計は、長年にわたって大切に保管されていたことが伺える良好な状態でした。エナメル装飾に欠けや剥がれがほとんど見られず、金属部分の腐食も最小限に抑えられています。このような保存状態の良いエナメル装飾の懐中時計は、現在の市場では希少価値が高く、コレクターの間でも評価を受けています。

今回の査定では、エナメル装飾の技法と保存状態、ケースの素材、ムーブメントの状態、そして全体的な希少性を総合的に評価いたしました。

古美術永澤では、このような美術的価値の高いアンティーク時計を適正価格で評価し、次の愛好家の方々にお繋ぎする橋渡し役を担っております。お手持ちのアンティーク時計の買取についてご相談がございましたら、ぜひお気軽にお声がけください。専門知識を持つ査定士が、丁寧に査定させていただきます。

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