
シルバーカトラリー
先日、お客様より大変美しいアンティークシルバーカトラリーをお譲りいただきました。
今回のお品は、2本組のサービングスプーンです。特筆すべきはその精緻な装飾。スプーンのボウル部分は、フリル状に波打つ加工が施され、中央には植物をモチーフにしたと思われる、見事な彫刻が全面に施されています。優雅な曲線を描くハンドル部分にも、同様の繊細な彫刻が施されており、これらが一体となって、このカトラリーに圧倒的な存在感を与えています。光の当たり方によって表情を変える銀の輝きは、まさに芸術品の域です。
ヴィクトリア時代後期からエドワード時代初期(19世紀後半~20世紀初頭)にかけての時代は、英国において銀器製作が隆盛を極めた時期であり、職人たちは卓越した技術と芸術性を兼ね備えた作品を数多く生み出しました。食卓を彩る道具でありながら、同時に所有者のステータスや美意識を象徴する美術品として、銀器は非常に重宝されたのです。
お譲りくださったお客様は、ご家族が大切にされてきた品であると仰っていました。長年にわたり大切にされてきたことが伝わる、良いコンディションでした。私どもも、この美しいカトラリーが持つ歴史的価値、そして美術品としての価値を高く評価させていただき、お客様にご納得いただける価格で買取させていただきました。
「骨董品やアンティーク品は、どこで売れば良いのか分からない」「価値があるのかどうかすら分からない」といったお声をお聞きすることがよくあります。しかし、今回のように箱に入ったまま眠っていたお品物でも、思わぬ価値を持つことが少なくありません。私どもでは、経験豊富な査定士が一点一点丁寧に拝見し、その品の持つ真の価値を見極めます。
ご自宅に眠っている、譲り受けたままになっている古美術品やアンティーク品はございませんか?もし買取をご検討でしたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切なお品物を、次世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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