エナメル彩 クランベリーガラス 花瓶 一対

美しいクランベリーガラスの花瓶一対をお譲りいただきました。深く鮮やかなルビーレッドのガラスは、金とともに熱して作られる酸化金によってこの上なく高貴な色合いを生み出しており、まさに「クランベリーガラス」の名の通り、熟したベリーのような魅惑的な輝きを放っています。

この一対の花瓶の最大の魅力は、胴体中央に施された美しいエナメル彩の絵です。左には愛らしい民族衣装をまとった少女が、右には草花を摘む無垢な少女が生き生きと描かれており、この物語性のある絵が花瓶全体の芸術性を高めています。ガラス表面には金彩による繊細な装飾も施され、そのきらめきがクランベリーガラスの赤と見事に調和しています。

このようなクランベリーガラスを用いた工芸品が盛んに制作されたのは、主に19世紀後半、ヨーロッパ全土でボヘミアングラスなどのガラス工芸が隆盛を極めた時代です。

古美術永澤では、このような歴史的背景を持つアンティークのガラス工芸品に対する深い知識と敬意を持って、丁寧に拝見しております。お手持ちの古美術品やコレクションの価値を知りたいお客様は、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。

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