
南鐐(なんりょう)の茶托
南鐐(なんりょう)の茶托をお譲りいただきました。
茶道具の中でも、品格と美しさを持つのが南鐐茶托です。南鐐とは、純度の高い銀のことで、おおよそ純度97%以上の銀を用いた製品に使われます。江戸時代には貨幣にも使用されたこの南鐐を素材として作られた茶托は、その上品な光沢と手触りの良さから、茶人や美術愛好家の間で高く評価されています。
南鐐茶托は、主に煎茶道で使われる茶托の一種で、湯呑を置くための器です。お客様に持ち手が無い湯呑を出す際に、口をつける部分に触れないようにするために用います。銀器特有の落ち着いた輝きが、湯呑やお茶そのものの魅力を引き立てます。また、銀の経年変化も魅力のひとつで、使い込むほどに味わいが深まっていくのも、骨董品として評価される理由です。
買取市場においても、南鐐茶托は人気の高い品目のひとつです。特に江戸後期から明治・大正時代にかけてのものや、有名工房や作家による作品は高額査定が期待できます。また、共箱(ともばこ)や栞(しおり)、箱書きが付属していると、来歴が明確になるため、査定額にも良い影響を与えます。ただし、銀器は変色や傷みが出やすい素材でもあるため、保管状態によって価値が大きく変わります。
もし、遺品整理などで南鐐茶托が出てきましたら、ぜひ古美術永澤へご相談ください。適正な査定で銀器の価値をお見積もりいたします。
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