
金の懐中時計
美しく輝く金の懐中時計をお譲りいただきました。
印象的なのは、ケース全体に施された精緻なエンジンターン装飾です。機械彫りによって作り出された同心円状の細かな模様は、光の角度によって美しく輝きを変化させます。この技術は当時の職人の高い技術力を物語っており、現代では再現が困難な希少な装飾技法です。
ケースは18金で製造されており、重厚感のある仕上がりとなっています。金の純度や重量は査定額に大きく影響するため、専門的な測定器具を用いて正確に評価しております。経年による小傷は見られるものの、全体的な保存状態は良好で、金特有の美しい光沢を保っています。
ケースを開けると、精密に組み上げられたムーブメントが現れます。歯車の配置や仕上げから、当時の高級時計メーカーの製品であることが伺えます。動作確認を行ったところ、現在も正確に時を刻んでおり、メンテナンス次第では末永くご使用いただける状態です。
懐中時計の買取査定では、次の要素を総合的に評価いたしました。
・ケース材質と重量:金の純度と総重量で基本価値を評価
・装飾技術:エンジンターンなどの特殊装飾の希少性
・ムーブメント:製造メーカー、機械の精度、動作状態
・保存状態:外観のキズの程度、オリジナル部品の保持状況
・付属品:元箱、証明書、チェーンなどの有無
今回の懐中時計は、技術的価値と美術的価値を兼ね備えた素晴らしいお品でした。
古美術永澤では、アンティーク時計の専門知識を持つ査定士が、丁寧に査定いたします。ご自宅に眠っている古い時計がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。思わぬ価値が眠っているかもしれません。
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