
銀製の急須
この度、優美な造形が魅力の銀製の急須をお譲りいただきました。
本品は、丸みを帯びた胴体に流麗な曲線を描く注ぎ口と取っ手が調和した、古典的な急須の美しいフォルムを持っています。蓋には精巧な花弁状の装飾のつまみが配され、全体的に品格のある仕上がりとなっています。
銀肌には槌目(つちめ)と呼ばれる微細な打ち跡が見られ、職人の手仕事による温かみのある質感を醸し出しています。この槌目文様は、単なる装飾としてだけでなく、銀の表面積を増やすことで熱伝導を良くする実用的な意味も持っています。
取っ手部分は上質な木材が使用され、金属製の金具で美しく装飾されています。この異素材の組み合わせは、実用性と美観を両立させた職人の知恵を示しています。木製の取っ手により、熱くなった急須を安全に扱えるよう配慮された機能性も評価のポイントです。
本品の査定のポイントは次の通りです。
・保存状態:全体的な保存状態を評価します。
・時代考証:胴体の形状や装飾の様式から、製造年代を推定します。
お客様より「祖母から受け継いだ急須でしたが、使う機会もなく保管していました。まさかこんな価値があるとは思わず、専門店で適正に評価していただいた安心しました。」とコメントをいただきました。
古い銀製品は、その時代の職人技術と美意識が凝縮された貴重な文化遺産です。古美術永澤では、このような価値ある品物を適正に評価し、次の世代へと受け継がれるよう努めています。
銀製品の査定には専門知識が必要です。ご自宅に眠っている古い銀器がございましたら、お気軽にご相談ください。経験豊富な査定士が、一品一品丁寧に査定させていただきます。
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