
菊花紋(きっかもん)の入った銀杯(ぎんぱい)
先日、お客様より、大変貴重な「菊花紋銀杯(きっかもん ぎんぱい)」をお譲りいただきました。
お持ち込みいただいたのは、サイズ違いの銀杯が3点。いずれもずっしりとした重みがあり、長い年月を経て酸化し、表面には味わい深い古艶が現れています。この古艶こそが、真正な古美術品であることを物語る、何よりの証です。
これらの銀杯の最大の特長は、中央に刻まれた精緻な「菊花紋」です。これは単なる菊の花の意匠ではありません。皇室の象徴として知られる格式高い紋章です。明治時代以降、特に勲章や褒章、記念品などに広く用いられました。
菊花紋銀杯は、その時代背景や贈答された経緯によって、大きく価値が変わります。戦前の勲功褒章として授与されたもの、皇室ゆかりの式典の記念品として下賜されたもの、あるいは特定の功績を称えて作られたものなど、その歴史的背景を丁寧に紐解くことが重要です。
この銀杯は、純銀で作られているため、銀の素材としての価値はもちろんのこと、その歴史的・美術的価値も非常に重要です。特に菊花紋が入ったものは、素材の価値だけでなく、希少性や歴史的背景が加わることで、さらに高い評価に繋がります。
古美術永澤では、適切な査定額を提示し、次の方へお繋ぎするお手伝いをさせていただいております。
ご自宅に眠っている銀製品や、ご遺品の中に価値が分からず困っている美術品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。お客様の大切な品物を、歴史的価値とともに次へと橋渡しさせていただきます。
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