飾金 人力車

豪華絢爛な飾金の人力車をお譲りいただきました。精緻な細工が施されたこの作品は、まさに日本の金工芸の粋を集めた逸品です。

明治時代に誕生し交通手段として広く普及した人力車をモチーフとして、装飾性の高い工芸品として製作されたお品物です。

全体が金色に輝き、車体や幌の部分には微細な線刻や地紋が施されており、その緻密さからは当時の高度な金工技術と並々ならぬ手間暇が感じられます。特に、幌の帯状の部分に見られる流麗な文様は、熟練の職人でなければ成し得ない優美さです。

このような飾金工芸品は、かつては富裕層の邸宅内を飾る調度品として、あるいは海外への輸出工芸品として人気を博しました。明治から昭和初期にかけて日本の金工芸は世界的に高い評価を受けており、その歴史と背景を物語る貴重な作品といえます。

ご自宅に眠っている飾金工芸品、金工品、あるいは時代物の銀製品などがございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。

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