
象牙製の棗(なつめ)
象牙製の棗(なつめ)をお譲りいただきました。
茶道具の中でも、棗は抹茶を入れるための重要な道具です。一般的には漆塗りの木製が多くありますが、まれに象牙製のものが存在します。象牙製の棗は、その独特の質感と重み、そして希少性ゆえに古美術市場で人気です。
象牙特有の滑らかな質感や経年で黄味を帯びる味わいは、他の素材にはない魅力です。そのため、茶道具としても一級品とされ、特に彫刻などの意匠が施された象牙製の棗は、美術工芸品としての価値も兼ね備えています。
象牙製の棗には、緻密な彫刻が施されたものも多く見られます。唐草文様や花鳥など、繊細な意匠が象牙の蓋などに丁寧に彫られ、持つ者の美意識や地位を象徴しています。
現代ではワシントン条約により象牙の取り扱いが厳しく制限されています。そのため、現在市場に出回る象牙製品の多くは、条約以前に国内で正規に流通していた象牙に限られます。査定に際しては、製作年代、保存状態などがポイントとなります。
象牙製の棗の買取の際は、古美術に精通した専門店に相談することをお奨めします。
ご自宅にある茶道具の中に、象牙製のものがあれば、ぜひ一度査定を受けてみてはいかがでしょうか。古美術永澤では象牙製の古美術品の買取を強化しております。象牙製品等を取り扱う事業者として登録をしておりますので安心してお任せいただけます。
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