
象彫刻 ホーダー
象牙で精巧に彫り上げられた象の「ホーダー(howdah)」の彫刻作品をお譲りいただきました。
象の背に載せられた豪華な屋根付きの座席が「ホーダー(howdah)」です。かつてインドや東南アジアの王侯貴族や高官が、儀式や狩猟の際に使用した乗り物であり、その威厳を示す重要な道具でした。
力強く踏みしめた象の四肢や先端を曲げた鼻、そして堂々たる頭部が確認できます。その背には、儀礼的な装飾が施された布と、精緻な細工が施された王冠型の屋根を持つホーダーがしっかりと彫刻されています。特に、ホーダーの柱や、象の身体を覆う布の模様の表現には、作り手の卓越した技術と、細部へのこだわりが凝縮されています。
このような象牙彫刻は、古くから工芸品として珍重され、特にインドや東南アジアでは伝統的な美術工芸として発展してきました。本作もまた、その系譜に連なる品であり、象牙特有の温かみのある白色が、彫刻の立体感と繊細な意匠を一層際立たせています。
ご自宅に眠る、価値ある古美術品や工芸品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にお気軽にご相談ください。
関連買取実績
-
2025.12.10
-
2025.11.05
-
2025.08.01
-
2025.07.16








