
呉歴「山水画」掛け軸
清代初期の文人画家・呉歴(ごれき)による「山水図」の掛け軸を買取いたしました。
呉歴は中国清代初期の文人画家。清代初めに活躍した6人の画家、いわゆる四王呉惲(しおうごうん)の一人に数えられます。
*四王呉惲は、王時敏、王鑑、王翬(おうき)、王原祁(おうげんき)、呉歴、惲寿平(うんじゅへい)。
字は漁山、号は墨井道人、桃渓居士。江蘇省常熟の出身。
彼の山水画は、ただの自然描写ではなく、詩意と哲学が込められた精神性の高い作品として、多くの鑑賞者を魅了してきました。
今回買取した掛け軸は、淡墨と洗練された筆致によって山村の風景が描かれており、幽玄な世界観が広がっています。山の稜線や樹木は、呉歴特有の柔らかさと奥行きのある表現が印象的です。呉歴は仏教僧としての修行を重ねる中で、心の内面と向き合い、それを山水に託すという独自の画風を確立しました。
保存状態も良好で、落款や印章もしっかりと確認できております。呉歴の作品は、国内外の美術館やコレクターからも高く評価されており、近年では市場価値も安定して上昇傾向にあります。
古美術永澤では、このような中国掛け軸の真贋を見極める知識と経験をもとに、適正かつご満足いただける査定を心がけております。ご自宅に同様の掛け軸や書画がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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