
椿椿山(つばきちんざん)の花鳥画の掛け軸
先日、お客様より、江戸時代後期に活躍した文人画家、椿椿山(つばきちんざん)による花鳥画の掛け軸をお譲りいただきました。
満開の桜の木にとまる二羽の鳥が描かれた、息をのむような美しい作品です。特に目を引くのは、その繊細かつ写実的な描写力。風に揺れる桜の花びら一枚一枚に至るまで、椿山らしい丁寧な筆致で描かれています。手前の鳥の羽の質感や、奥の鳥の柔らかな色合いもまた、椿山の卓越した技量を示すものです。全体を包み込むような温かい色彩は、まさに日本の春の情景そのものを掛軸の中に閉じ込めたかのようです。
椿椿山は、谷文晁に学び、特に花鳥画や肖像画においてその才能を遺憾なく発揮しました。彼の作品は、単なる写実にとどまらず、そこに描かれる対象の本質や生命力を深く捉え、見る者に語りかけるような力強さを持っています。その画業は、江戸絵画史において重要な位置を占め、現代においても多くの愛好家を魅了し続けています。
今回お譲りいただいた掛軸は、保存状態も非常に良く、椿山の真骨頂ともいえる花鳥画の魅力が存分に詰まった逸品でした。
古美術永澤では、椿椿山をはじめとする著名な画家はもちろん、無名の作家の作品であっても、一点一点丁寧に査定し、その真の価値を見極めることをお約束いたします。長年培ってきた専門知識と豊富な経験に基づき、お客様の大切な美術品を適正な価格で買取させていただきます。
ご自宅に眠っている掛け軸や絵画、骨董品などはございませんか? 価値が分からず処分に困っている品物でも、思わぬ価値があるかもしれません。査定は無料で承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。お客様の思い出の品、ご先祖様から受け継いだ大切な品々を、心を込めて次の世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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