
碩叟宗室 淡々斎 (せきそうそうしつ たんたんさい) 掛け軸
先日、茶道愛好家のお客様より、大変貴重な掛け軸をお譲りいただきました。それは、裏千家十四代 碩叟宗室 淡々斎(せきそうそうしつ たんたんさい,1893~1964年)による書です。
淡々斎は、明治から昭和にかけて活躍した、茶道界を代表する人物です。幼少より茶の湯の道に励み、家元を継いでからは、茶道の普及と発展に尽力しました。特に、戦後の混乱期において、茶道文化の復興に多大な貢献をしたことは特筆すべきことです。
今回お譲りいただいた掛け軸は、力強くも繊細な筆致からは、彼が大切にした「一期一会」の精神、そして茶の湯の奥深さが伝わってきます。まさに茶席での出会いや、かけがえのない瞬間を重んじる茶道の哲学を体現する言葉と言えます。
掛け軸全体から漂う気品と、書の持つ圧倒的な存在感は、見る者を惹きつけます。淡々斎の書は、ただ文字を記すだけでなく、その筆致に彼の人間性や茶道への深い理解、そして美意識が凝縮されているようです。
古美術永澤では、これまでにも多くの茶道具や掛け軸の買取実績がございます。淡々斎をはじめとする歴代家元の作品はもちろんのこと、歴史ある茶陶や茶釜、あるいは茶碗などの工芸品も、その価値をしっかりと見極め、適正な価格で買取させていただいております。
お客様の「次の世代へと大切に引き継いでほしい」というお気持ちに応えるべく、弊社も責任を持って次の愛好家へと橋渡しをさせていただきます。
古美術品の買取をご検討の際は、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切な品を、一点一点丁寧に拝見し、その真価を最大限に評価させていただきます。
関連買取実績
-
2025.07.24
-
2025.07.24
-
2025.07.16
-
2025.07.16