
小山栄達(こやま えいたつ) 掛け軸
この度、お客様より、素晴らしい小山栄達の掛け軸をお譲りいただきました。
繊細な筆遣いで描かれた秋の情景が、見る者の心を穏やかにしてくれます。
小山栄達(こやま えいたつ、1880-1945)は、近代日本画壇において、独自の叙情的な世界観を確立した画家です。今回の作品は、彼の真骨頂とも言える緻密な描写と、余白を活かした構図が際立っています。
画面に描かれているのは、秋の野辺に咲く菊や竜胆(りんどう)などの草花です。特に目を引くのが、白と淡い青色で表現された竜胆の花。その花弁一枚一枚に至るまで、丁寧なグラデーションで描かれ、まるで本物のような生命感を感じさせます。
そして、この作品をさらに魅力的なものにしているのが、画面上部に描かれた松と紅葉です。秋の始まりを告げるかのような鮮やかな紅葉と、緑の松の対比が、季節の移ろいを静かに物語っています。画面の隅に記された落款と朱印も、この作品の確かな由緒を証明しています。
小山栄達の作品は市場でも評価を受けており、特に今回のような保存状態の良い作品は、美術品としての価値も高まります。
この度は大切な作品を、私どもにお譲りいただき、心より感謝申し上げます。今後も、小山栄達の作品に限らず、日本の美を伝える素晴らしい美術品を、次世代へと繋ぐお手伝いができればと願っております。
古美術品の買取をお考えの方は、ぜひ一度、私ども古美術永澤にご相談ください。一点一点、丁寧に拝見し、その美術的・歴史的価値を最大限に評価させていただきます。ご自宅に眠っている古い掛軸や屏風、茶道具など、どんなお品物でもお気軽にご相談ください。皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
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