
向井久万 (むかい くま) の掛け軸
先日、向井久万(むかい くま、1908-1987)の肉筆の掛け軸をお譲りいただきました。
向井久万は、近代日本画壇において、裸婦像と花鳥画の分野で優れた才能を発揮した画家です。明治時代から昭和にかけて活動し、西山翠嶂に師事しながら、独自の画風を確立しました。
彼の作品は、繊細な筆致と柔らかな色彩が特徴で、植物や鳥の生命感を巧みに描き出すことで知られています。
今回お譲りいただいたのは、春の訪れを感じさせる可憐な花を描いた作品です。淡い背景に、瑞々しい枝ぶりと可憐な花々が絶妙なバランスで配置されています。つぼみから開花した花まで、それぞれの表情が丁寧に描き分けられており、生命の息吹が感じられます。特に、花びらのグラデーションや葉の質感は、卓越した技術があってこそ表現できるものです。
日本画の査定においては、いくつかのポイントがあります。肉筆作品には、筆跡の特徴や落款(らっかん)、印譜(いんぷ)など見て、画家の真贋(しんがん)を総合的に判断します。また、作品の状態も査定額を左右する大きな要因です。
さらに、その作品が描かれた年代や代表的なモチーフや技法が用いられているか、画家のどの時期の作品であるかも重要です。
古美術永澤では、日本画に精通した査定士が、一点一点丁寧に拝見し、適正な価格をご提示いたします。作家の真贋や作品の状態、市場の動向など、専門的な知見に基づき、お客様の大切なお品物を評価させていただきます。
ご自宅に眠っている日本画がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤の無料査定をご利用ください。お客様の思い出深いお品物を、次へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。向井久万をはじめ、幅広い作家の作品を買取しておりますので、お気軽にご相談ください。
関連買取実績
-
2025.09.16
-
2025.09.12
-
2025.09.10
-
2025.09.10