
松村景文(まつむら けいぶん)の「双鶴」掛け軸
先日、江戸時代後期に活躍した京都四条派の画家、松村景文(まつむら けいぶん、1779-1843)による掛け軸作品「双鶴」買取させていただきました。
兄の松村呉春とともに四条派の発展に大きく貢献した重要な画家として知られています。
今回の作品は、二羽の鶴が松の木の前に佇む姿を描いた花鳥画です。景文の特徴的な写実的な描写技法が随所に見られ、鶴の羽毛の質感や松の葉の細やかな表現に高い技術力が表れています。特に鶴の首筋から胸部にかけての優美な曲線や、足の力強い筆致が見事です。画面上部に配された朱色の太陽も、全体の構図に温かみと奥行きを与える効果的な配置となっています。
査定においては、まず真贋の確認が最も重要なポイントとなります。また、作品の保存状態も査定額に大きく影響します。掛け軸の場合、本紙の汚れやシミ、虫食い、折れなどの損傷の程度、表装の状態などを確認します。そして、画題や構図の完成度、署名や落款の有無と状態も査定の重要な要素です。
古美術永澤では、このような江戸時代の日本画作品について、豊富な知識と経験を持つ査定士が丁寧に拝見しております。松村景文をはじめとする四条派の作品や、円山応挙系統の画家による作品についても、適正な価格での買取を心がけています。古い掛け軸や日本画でご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。専門の査定士が責任を持って対応させていただきます。
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