
大田垣蓮月 (おおたがき れんげつ) 和歌短冊
先日、江戸時代後期から明治期にかけて活躍した尼僧・歌人、大田垣蓮月(おおたがき れんげつ、1791-1875)の和歌短冊をお譲りいただきました。
蓮月は京都を拠点に活動し、清らかな和歌と書の才で知られる文化人です。本作品は縦長の短冊に流麗で柔らかな仮名文字で和歌が認められ、蓮月特有の優美で伸びやかな筆致が見事に表現されています。
大田垣蓮月は1791年に京都で生まれ、幼少期に養女となり、二度の結婚と死別を経験した後、33歳で出家して尼僧となりました。その後は詩歌や陶芸に打ち込み、特に自作の和歌を添えた陶芸作品は「蓮月焼」として知られ、当時から高い人気を誇りました。
蓮月の和歌は平易ながらも深い情感を湛え、自然や人生の無常を詠んだ作品が多く残されています。書においても、柔らかく女性らしい筆致でありながら力強さを感じさせる独自の書風を確立し、多くの文人墨客と交流を持ちました。
今回の短冊は、蓮月の書の特徴である流麗で柔らかな仮名文字が美しく、文字の配置やリズム感にも優れた作品です。紙の状態も比較的良好で、経年による若干の変色やシミは見られるものの、文字の判読は概ね問題ありません。こうした短冊作品は掛け軸として表装されることも多く、茶室や床の間を飾る室礼として珍重されてきました。
蓮月作品の査定においては、まず真贋の見極めが重要です。また、作品の保存状態や共箱、由来書の有無、短冊であれば表装の状態なども査定のポイントとなります。
古美術永澤では、大田垣蓮月をはじめとする江戸・明治期の書画作品を積極的に買取しております。ご自宅に眠る掛け軸や短冊がございましたら、経験豊富な査定士が一点一点丁寧に拝見し、その価値を見極めますので、ぜひご相談ください。
関連買取実績
-
十六代千宗室 坐忘斎の掛け軸「古松 千載色」をお譲りいただきました。 本作は、裏千家十六代家元 千宗室(坐忘斎宗匠)による「古松 千載色(こしょう せんざいいろ)」の一幅です。 坐忘斎宗匠...
2026.02.23
-
立花大亀「且坐喫茶」掛軸をお譲りいただきました。 本作は、臨済宗大徳寺派の高僧である立花大亀(たちばな だいき)老師による禅語「且坐喫茶(しゃざきっさ)」の一幅です。 立花大亀老師は、大徳...
2026.02.23
-
江戸時代を代表する天才絵師、尾形光琳(おがたこうりん、1658 -1716年)による「墨画 柏鳩」の掛け軸をお譲りいただきました。 尾形光琳は、華麗な色彩と大胆な構図で知られる「琳派」の大成者で...
2026.02.20
-
2025.12.04








