
五島耕畝 (ごとう こうほ) 掛け軸
先日、五島耕畝(ごとう こうほ、1882-1958年)の掛け軸をお譲りいただきました。五島耕畝は明治から昭和にかけて活躍した日本画家で、特に繊細な筆致と情感豊かな表現で知られています。
今回の作品は、柿の枝にとまる小鳥が描かれた、秋の風情を感じさせる一幅です。柿の葉の朽ちた様子や小鳥の生き生きとした姿が、見事に捉えられています。
五島耕畝は、明治15年(1882年)に茨城県久慈郡で生まれ、はじめは水戸の南画家、松平雪江に師事し、南画の技法を学びました。その後、日本画家の荒木寛畝に師事し花鳥画を深く学びました。
多くの花鳥画作品で培われた繊細な筆致は、今回の作品にも見られるように、彼の作品に深みを与えています。
彼の作品の魅力は、ただ美しいだけでなく、見る者の心に深く響く情景描写にあります。今回の掛け軸も、緻密な筆運びによって、画面全体に統一感と落ち着きが感じられる、静謐でいて力強い逸品です。
私ども古美術永澤では、一点一点の作品に込められた歴史や作家の想いを大切にしています。五島耕畝のような著名な作家の作品はもちろん、ご自宅に眠っている古い掛け軸や日本画がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。丁寧な査定で、お客様の大切な作品を次世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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