
池上秀畝 (いけがみ しゅうほ) による美人画 掛け軸
この度、池上秀畝(いけがみ しゅうほ、1874-1944)による美人画の掛け軸をお譲りいただきました。
この作品は、淡い色彩で描かれた着物をまとい、物憂げな表情を浮かべる女性の姿が印象的な美人画です。女性の柔らかな肌の質感や、着物の柄の一つ一つが丁寧に描き込まれています。背景を余白で表現することで女性の美しさを際立たせています。
池上秀畝は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。1888年に荒木寛畝に入門し、円山四条派の技法を学びました。官展で数々の受賞を重ねるなど、画壇の重鎮として確固たる地位を築きました。
山水画、花鳥画、そして本作品のような美人画と、幅広い画題を手がけ、特に緻密な描写と格調高い表現力で知られています。師である寛畝の作風を継承しつつも、独自の洗練された画風を確立しました。池上秀畝の美人画は、単に容姿の美しさだけでなく、内面の情景をも描き出す点が魅力です。
古美術品は、その作品自体の価値はもちろんのこと、時代背景や作家の想いが込められた唯一無二のものです。
古美術永澤では、日本画や掛け軸をはじめ、様々な古美術品の査定・買取を行っております。ご自宅に眠っている美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。一点一点、丁寧に拝見し、その価値をしっかりと評価させていただきます。
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