
木村武山(きむら ぶざん)の掛け軸
この度、近代日本画壇の巨匠、木村武山(きむら ぶざん、1876-1942年)の掛け軸を買取いたしました。淡い土色の背景に、くっきりと浮かび上がる白い大輪の菊が描かれ、その背後には奥ゆかしく月が表現されています。武山が持つ優れた色彩感覚が、格調高い美しさを際立たせています。
木村武山は、横山大観、下村観山、菱田春草らとともに岡倉天心のもとで日本画の近代化に尽力し、日本美術院の再興にも深く関わった重鎮です。
茨城の五浦(いづら)を拠点に活動し、初期の歴史画から次第に花鳥画に傾倒し、特に大正初期には琳派の壮麗な表現を取り入れた華やかな作品を残しています。晩年は仏画に注力しましたが、どの時代においても確かなデッサン力と、品格のある色彩表現が作品の核となっています。
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