
佐藤紫煙 (さとう しえん) 掛け軸
この度、華麗な色彩と繊細な筆致が際立つ佐藤紫煙(さとう しえん、1873-1939年)の掛け軸をお譲りいただきました。
この作品は、堂々たる金鶏(きんけい)とそのつがいの雌が、荒々しい岩とたおやかな牡丹、そして松とともに描かれた作品です。古来より金鶏は、その美しさから富貴や吉祥の象徴とされてきました。
この金鶏の鮮やかな羽の色を、深みある発色で見事に表現しています。雄鳥の煌びやかな羽毛と、背景の松の力強い枝ぶりが絶妙なコントラストを生み出し、作品全体に格調高い雰囲気を漂わせています。
佐藤紫煙は、明治時代半ばから昭和10年代まで、近代日本画壇において花鳥画を中心に活躍した画家です。各地の豪商や豪農などからの依頼で、掛け軸や屏風なども数多く手がけました。
紫煙の画風は、伝統的な日本画の技法を受け継ぎつつも、写実に基づいた描写と装飾的な色彩感覚が融合しているのが特徴です。
私ども古美術永澤では、佐藤紫煙をはじめとする近代から現代に至る日本画家の作品、また古い時代の掛け軸に至るまで幅広くお取り扱いしております。経験豊富な査定士が、丁寧に拝見し、適正な査定にて買取させていただきます。買取をお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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