
滝和亭(たき かてい) による掛け軸
この度、明治期を代表する南画家、滝和亭(たき かてい、1830-1901年)の品格ある掛け軸を買取させていただきました。優美な筆致で描かれた本作は、和亭の真骨頂である花鳥画の魅力が凝縮された逸品です。
滝和亭は1830年(文政13年)に江戸で生まれ、幼少より画を学びました。大岡雲峰に南画や四条派を師事した後、長崎に遊学して、没骨法(墨線を使わず色彩の濃淡で形を表現する技法)に影響を受けます。
この研鑽により、緻密かつ写実的で優麗な作風を確立しました。特に花鳥画に優れ、品の良い彩色で、自然の息吹を感じさせる作品を多く残しています。
明治時代に入ると、和亭は1873年のウィーン万国博覧会など海外の博覧会に出品したほか、国内の博覧会で次々と受賞し、その画力は国際的にも高く評価されました。
1893年(明治26年)には帝室技芸員に推挙され、画壇の重鎮として活躍しました。この称号は、当時の画家にとって最高の栄誉であり、和亭の芸術的地位を不動のものとしています。
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