
福田平八郎 (ふくだ へいはちろう) による鯉図 掛け軸
この度、文化勲章受章者である近代日本画の巨匠、福田平八郎 (ふくだ へいはちろう、1892-1974年)による掛け軸、「鯉図」を買取させていただきました。
福田平八郎は大分県出身で、京都画壇を代表する日本画家です。彼の作品は「写実にもとづく装飾画」と評され、戦後の日本画に革新をもたらした作家の一人として、高い評価を得ています。
特に「鯉」は平八郎の代表的な画題の一つであり、彼のキャリアにおいて重要な位置を占めます。実際、大正10年(1921年)の第3回帝展に出品された「鯉」は特選となり、宮内省(現・宮内庁)に買い上げられたことでも知られています。
本作品に見られる、水中にゆったりと泳ぐ赤い鯉は、写実性に基づきながらも、水の流れや水紋を軽やかな筆致で捉え、静けさの中に生命力と動きを感じさせる、平八郎独自のモダンな表現が光ります。余白を生かした画面構成は洗練されており、現代の空間にも調和する普遍的な美しさを持っています。
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