
佐々木尚文(ささき しょうぶん)の掛け軸
大正から昭和にかけて活躍した画家、佐々木尚文(ささき しょうぶん、1890-1970年)の貴重な掛け軸をお譲りいただきました。
淡い山肌と満開の桜の下、甲冑姿の武者と騎乗の人物が描かれた、物語性豊かな日本画の掛け軸です。散りゆく桜の花びらが、一瞬の美と、時代が持つ哀愁を感じさせます。
佐々木尚文は、岐阜県出身の日本画家で、本名を武郎といいます。当初は陶磁器の絵付師として働きましたが、上京して近代日本画の大家である川合玉堂に師事し、その才能を開花させました。文展、帝展といった官展を中心に活躍し、特に昭和5年(1930年)の第11回帝展での特選受賞は、その実力を世に知らしめる大きな契機となりました。
尚文の描く作品は、師・玉堂の自然主義的な画風を受け継ぎつつ、繊細で典雅な筆致と鮮やかな色彩感覚が特徴です。風俗、人物、山水と幅広い画題を手掛け、独自の叙情性を表現しました。
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