島崎柳塢「立雛」

島崎柳塢「立雛」

明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家島崎柳塢(1865–1937)による「立雛」です。
柳塢は川端玉章や松本楓湖に師事し、美人画や風俗画を得意とした近代日本画の画家です。洋画と日本画の双方を修め、衣装文様の意匠美と柔らかな人物描写を融合させた作風で知られています。

本作「立雛」は、節句の祝いを題材とした晴れやかな一幅です。立雛とは、近年の雛人形と異なり、もともと流し雛と呼ばれる厄除けの紙人形をルーツとするといわれており、その紙人形がそのままの形で職人により仕立てられた姿です。同じ桃の節句のお祝いの品ですが、男雛と女雛だけのシンプルな構成が魅力です。

男雛の衣の藤と松という組み合わせは不老長寿と子孫繁栄願いを、女雛の衣の川と椿という組み合わせは清らかさ・厄除けを象徴しています。また、男雛の青い袴には三つ盛り亀甲に花菱の紋が描かれています。これは有職文様(ゆうそくもんよう)で、貴族の象徴として、平安時代以降から衣装や調度品に使われた模様です。特に花菱亀甲は長寿繁栄を意味し、吉祥文様としても有名です。これらのことから、この立雛が縁起の良いもの尽くしの節句掛けであるということが分かります。

 

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