
板倉星光(いたくら せいこう)による立雛図 掛け軸
大正から昭和にかけて活躍した板倉星光(いたくら せいこう、1895-1964年)による貴重な掛け軸をお譲りいただきました。
星光は京都に生まれ、京都市立美術工芸学校、同絵画専門学校を卒業後、菊地契月に師事し、文展、帝展で活躍しました。
今回、買取させていただいた作品は、立雛を描いています。落ち着いた色調の中にも、赤や白が効果的に配され、気品ある雛の表情と、それを包む優雅な雰囲気が見事に表現されています。背景を極力排し、人物を際立たせる構図は、見る者の想像力を掻き立てます。
立雛は、現代の段飾りで見られるような座った姿の雛人形が普及する以前、雛人形の原型として親しまれていた形式です。立雛の掛け軸は、華美になりすぎない品格や古来の雅な風習を今に伝える考えから、桃の節句に飾る画題として愛好されてきました。
古美術永澤では、板倉星光のような実力派の作家の作品も、その芸術的・歴史的価値をしっかりと見極め、適正に査定・買取いたします。
ご自宅に眠っている掛け軸や日本画、古美術品などがございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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