
高島北海(たかしま ほっかい) 掛け軸
明治から昭和にかけて活躍した日本画家、高島北海(たかしま ほっかい、1850-1931年)の肉筆の掛け軸をお譲りいただきました。長い時を経た今もなお、その静謐な美しさを保つ、大変貴重な一点です。
高島北海は、江戸時代末期に生まれ、明治時代にその才能を開花させた、異色の画家として知られています。
彼は、明治政府の役人として森林学を学ぶため、35歳でフランス北部の都市ナンシーの国立林業専門学校へ派遣されました。担当教諭に絵の才能を認められ、水墨画を披露したところ、ナンシーの芸術界で一躍注目され、高島の絵に関心を持ったエミール・ガレとも交流を持ちました。
今回お譲りいただいた掛け軸は、枇杷(びわ)の木と、その下に咲く菖蒲などが瑞々しく描かれた花鳥図です。落ち着いた色彩の中にも生命力があふれる筆致は、北海ならではの静かで奥行きのある世界観を伝えており、観る者の心に安らぎを与えてくれます。
お手持ちの古美術品や掛け軸について、「これは誰の作品だろう?」「価値を知りたい」といったご要望がございましたら、ぜひ、古美術永澤へご相談ください。
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