池上秀畝 掛け軸 水仙

明治から昭和にかけて活躍し、近代日本画壇を代表する巨匠の一人、池上秀畝（いけがみ しゅうほ、1874-1944年）による肉筆の掛け軸を買取させていただきました。

池上秀畝は、上伊那郡高遠町（現在の伊那市高遠）に生まれ、15歳で上京し、荒木寛畝のもとで南北合派を学びました。花鳥画で頭角を現すと、文展や帝展などで活躍し、後進の指導にも尽力しました。

今回の作品は、秀畝の作風が凝縮された一枚であり、写意を重んじつつも、大胆な省略と力強い筆致でモチーフを捉えています。水仙の花弁や葉の表現に見られる、色彩の濃淡と使い分けは絶妙で、一見するとあっさりとした筆致ながら、その奥には画家の研ぎ澄まされた感性と卓越した技術が息づいています。

古美術永澤では、このような歴史的背景を持つ価値ある作品を、次世代へと繋いでいくことを使命としております。池上秀畝をはじめとする著名な作家の作品の買取をご検討でしたら、ぜひ一度ご相談ください。

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