
酒井三良(さかい さんりょう、1897-1969年)掛け軸
近代日本画壇において独自の「農村美」を追求した巨匠、酒井三良(さかい さんりょう、1897-1969年)の掛け軸です。
三良は福島県大沼郡に生まれ、特定の師を持たず独学に近い形で自身の画風を築き上げました。戦前から戦後にかけて再興日本美術院(院展)で活躍し、晩年には同院の監事を務めるなど、日本画の発展に大きく寄与した画家です。
彼の作品の多くは、移ろう季節の中にある農村の日常や、厳しくも美しい自然を慈しむような眼差しで捉えています。
本作においても、その特徴的な作風が存分に発揮されています。水墨を基調とした繊細な筆致で描かれた水辺の風景は、見る者の心に深い安らぎを与えてくれます。
牛の背に揺られる童子や遠くに見える舟は、単なる風景の一部ではなく、そこに根付く確かな生活の息遣いを感じさせます。大正から昭和にかけての激動の時代にあっても、三良は一貫して郷愁を誘う静かな日本の美を描き続けました。
古美術永澤では、こうした歴史ある作家の作品を次世代へと繋ぐお手伝いをしております。ご自宅に眠る掛け軸の整理をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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