
荻原井泉水(おぎわら せいせんすい 1884-1976年)は、日本の自由律俳句の俳人です。河東碧梧桐らの新傾向俳句運動に加わり、俳句雑誌『層雲』を創刊。碧梧桐とは後に意見を異にして対立してしまいますが、井泉水は定型や季語にとらわれない自由律俳句を提唱、句作に励むとともに、門下から種田山頭火、尾崎放哉ら多くの優れた後進を輩出しました。
今回お譲りいただいた作品は、素朴ながらも瑞々しい松の木の墨絵に禅語を添えた短冊です。
画賛は、読書と禅の境地を美しく表現した禅語です。『坐有書消日』とは、ただ静かに座って本を読んでいるだけで、一日があっという間に、そして穏やかに過ぎていくこと。外の世界の騒がしさから離れ、古人の知見や物語に心を遊ばせる贅沢で満ち足りた時間を意味します。
『心無事即禅』とは、心が「無事」であるならば、その境地こそが禅である、ということ。ここでいう「無事」とは、何も起きないことではなく、あれこれと求めたり執着したりする計らい(作為的な心)が消え失せている状態を指します。心がすっきりと澄み渡っていれば、特別な修行などをしなくても、そのありのままの姿がすでに悟りの境地(禅)であると説いています。
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