彫金 香合

彫金 香合

彫金 香合

金工買取 2025.07.01

先日、お客様から素晴らしい彫金の香合をお譲りいただきました。蓋を開けるたびに心が和むような、まさに手のひらの芸術品です。

お持ちいただいた香合は、銅製の本体に細やかな彫金が施された逸品でした。特に目を引いたのは、猪と月の意匠です。森の中に横たわる猪が、生き生きと彫り出されています。その上には、朧げに光る月が浮かび、静謐でありながらも力強い自然の情景が表現されていました。

線彫りや毛彫りなど、複数の彫刻技法が巧みに使い分けられ、猪の毛並み一本一本の繊細な表情や、周囲の葉の立体感が鮮やかに再現されています。月もまた、単なる平面ではなく、微妙な凹凸によってその存在感が際立っており、作者の並々ならぬ技術と、対象への深い愛情が感じられます。

香合は、茶道において香を収めるための小さな容器ですが、その用途を超えて、古くから工芸品として発展してきました。茶席で亭主の美意識を伝える重要な道具であり、また、飾り物としても愛されてきた歴史があります。そのため、素材も金、銀、銅、鉄といった金属から、陶磁器、木製、漆器、象牙など多岐にわたり、装飾技法も彫金、蒔絵、螺鈿(らでん)、七宝など、実に多種多様です。

今回の香合は、用の美と飾りの美を兼ね備えた、古美術品としての価値を高く評価できるものでした。拝見した際に特に注目したのは以下の点です。

・素材の質と状態:目立つような凹みや傷がなく、大切に扱われてきたことが伺えました。

・彫金技術の高さ:複数の彫金技法を組み合わせ、写実的かつ雅な表現がなされており、高度な技術力が感じられました。

・デザイン性:伝統的な題材でありながら、古さを感じさせない洗練されたデザインです。。

お客様は、長年大切にされてきた香合ですが、ご自身のライフスタイルの変化に伴い、次の世代へと受け継ぐことを考えられたとのことでした。

古美術永澤は、お客様が大切にされてきた古美術品一点一点の価値を丁寧に拝見し、適正な価格をご提示することをお約束いたします。香合に限らず、茶道具、書画、陶磁器、根付など、買取をご検討の古美術品がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。専門知識を持った査定士が、お客様のお品物に込められた物語と共に、その価値を丁寧に評価させていただきます。

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