
山川孝次 (やまかわ こうじ) による兜 香盆
金工作家である山川孝次 (やまかわ こうじ、1828-1882年)の「兜 香盆」という大変貴重な作品をお譲りいただきました。
初代・山川孝次は、加賀象嵌の名工であり、また「加賀宗珉」と称されるほどの卓越した彫金技術を持ち、幕末から明治維新という激動の時代において、刀装具制作から海外輸出用の工芸品制作へと巧みにその活躍の場を広げ、金沢の金工を世界に知らしめた功労者の一人です。
この「兜 香盆」は、武家の象徴である兜をモチーフに、茶の湯の雅な世界で用いられる香盆として仕立てられた、遊び心と高度な技術が融合した一品です。素材の持つ重厚感と、蓋の頂部や縁にあしらわれた金象嵌の輝きが調和し、茶席に凛とした趣をもたらします。古来より、香は、香りを楽しむだけでなく、心を整えるための大切な要素であり、香盆はその舞台となる道具です。
もしご自宅に眠る古美術品、特に茶道具や金工品、そして山川孝次のような名工の作品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。お客様の大切なお品を適正に評価し、ご満足いただけるよう誠心誠意対応させていただきます。
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