
小沢秀楽(おざわ しゅうらく) による根付
稀少な根付をお譲りいただきました。幕末から明治にかけて活躍した金工家、小沢秀楽(おざわ しゅうらく、1830-1894年)作の作品です。小沢秀楽は、鉄地に精巧な彫金を施す「鉄地金工根付」を得意とした名工です。
今回の作品に彫り込まれているのは、金運、商売繁盛、無病息災などのご利益があるとされる七福神の布袋様と思われます。
躍動感あふれる姿で舞い、衣が風になびく様子が、鉄という硬質な素材に、まるで墨絵のような生き生きとした筆致で刻み込まれています。その卓越した技術と、神話の世界を根付という小さな宇宙に凝縮した表現力は、まさに秀楽の真骨頂と言えるでしょう。
根付は、その小さなサイズゆえに、細部にまで職人の技巧と遊び心が詰め込まれ、江戸時代の人々の美意識や風俗を今に伝えています。秀楽の金工根付はその歴史の中で、異彩を放つ存在として位置づけられています。
古美術永澤では、このような稀少な金工根付はもちろん、象牙、木彫、鹿角など、素材や時代を問わず、あらゆる根付の査定・買取を承っております。お客様の大切なコレクションを、次の世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきますので、買取をお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。
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