
刀装具 黍(きび)図
この度は、写実的かつ力強い意匠が目を引く「黍(きび)図」の刀装具一式をお譲りいただきました。本作は鍔(つば)、縁頭(ふちがしら)、目貫(めぬき)からなる見事な揃物で、美しさが際立つ赤銅魚子地(しゃくどうななこじ)を地としています。
そこに高彫と金の色絵で贅沢に表現された黍は、一粒一粒が驚くほど細密に彫り上げられており、穂の重みでしなる茎の曲線や葉の重なりに至るまで、極めて精緻に描写されています。
特に目貫に見られる、竹籠に溢れんばかりに盛られた黍の意匠は、当時の名工の卓抜したセンスと技術の極致を物語っており、整然と隙なく打たれた魚子地の粒立ちからは、最高峰の格調と制作への執念がひしひしと伝わってきます。
古来より黍は五穀の一つとして、豊かな実りや繁栄を象徴する大変縁起の良い画題です。江戸時代の武士たちは、こうした吉祥の意匠を刀装具に採り入れることで、自らの立身出世や一族の安泰を願いました。
古美術永澤では、代々受け継がれてきた刀装具の価値を正しく守るため、経験豊かな査定士が丁寧に拝見しております。コレクションの整理の際は、ぜひ、古美術永澤へご相談ください。
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