
刀装具 鍔(つば)「波に貝図」
江戸時代の洗練された美意識が凝縮された逸品、「波に貝図」の鍔(つば)です。
こちらは、黒々と落ち着いた光沢を放つ赤銅(しゃくどう)の地金に、波濤を繊細な彫りで表現し、その合間に色彩豊かな貝類を散りばめた華やかな作品です。
蛤や栄螺(さざえ)、鮑(あわび)といった多彩な貝が、金や銀、色金を用いた高彫りによって立体的に表現されており、当時の金工師による驚異的な技術力がこの小さな空間に凝縮されています。
江戸時代において、刀装具は武士のステータスシンボルであり、単なる武具の部品を超えた芸術品として発展しました。平和が続いた泰平の世では、実戦的な堅牢さよりも、持ち主の教養や美意識を反映した華美で繊細な装飾が好まれるようになります。
本作のような海産物をモチーフにした意匠は、「磯辺の図」や「波千鳥」と並び、繁栄や平穏を象徴する縁起物として当時の武士たちに深く愛されました。
古美術永澤では、こうした歴史的価値の高い刀装具の査定・買取を随時承っております。コレクションの整理や、譲り受けた刀装具の価値を知りたいといったご相談もお気軽にどうぞ。
関連買取実績
-
2026.02.03
-
2026.01.28
-
2026.01.24
-
2026.01.22








