
彫金小柄 塩屋図
「塩屋図(しおやず)」が施された小柄をお譲りいただきました。
本作に描かれている塩屋は、海岸で海水を煮て塩を作る情景を題材としたもので、古くから和歌や能の「松風」などでも親しまれてきた雅なモチーフです。
黒々とした赤銅地を背景に、波打ち際で作業に勤しむ人物や、立ち上る煙を象徴する茅葺屋根の小屋が、金や銀の色金を用いて見事に表現されています。
この「塩屋」という図案は、単なる労働の風景ではなく、かつての日本人が海辺の情景に抱いた「侘び」や「風流」を具現化したものです。江戸時代には、こうした物語性や季節感のある意匠が武士の嗜みとして好まれました。
本品では、打ち寄せる波頭の細かな一筋一筋に至るまで丁寧な鏨(たがね)仕事が施されており、当時の職人の卓越した技術がうかがえます。
古美術永澤では、こうした歴史的価値の高い刀装具の買取を積極的に行っております。お手元のコレクションの価値を知りたい際や、大切にされてきたお品の整理を検討される際は、ぜひ古美術永澤にご相談ください。
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