
香木、白檀の原木です。
白檀とは甘く柔らかい香りで、落ち着きと清涼感を伴います。燃やしても香りが持続するのが特徴です。香道や仏教儀礼、寺院の薫香などで古来より重宝されています。
外側は淡い黄褐色ですが、内部の心材は濃い褐色を帯び、油分を多く含んでいるため長く香りが残るのです。
日本には奈良時代に伝わり、『正倉院』には大きな白檀の香木「蘭奢待(らんじゃたい)」が現存しています。これは東大寺正倉院の宝物の中でも特に有名で、織田信長や明治天皇など歴史上の人物が一部を切り取ったことでも知られます。
中国・日本の香道文化、またインドのヒンドゥー教・仏教儀礼にも欠かせない存在でした。
温かみのある淡褐色の木肌からは、白檀特有の柔らかく甘い香気が漂い、香木としての魅力を十分に備えた上質な一材です。
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