
蒔絵の桑火鉢
蒔絵(まきえ)の桑火鉢をお譲りいただきました。
日本の冬の風物詩として親しまれてきた火鉢。その中でも、蒔絵で装飾された桑材の火鉢は、実用性と美術性を兼ね備えた逸品として、現在では高い評価を受けています。
桑は非常に硬く緻密な木質で、時間が経つほどに深みのある飴色に変化することから、江戸時代から明治・大正にかけて高級家具や道具類に用いられてきました。特に桑材の火鉢は、長年の使用で生まれる艶やかな風合いが魅力で、「使うほどに美しくなる道具」として愛されてきました。
さらに、桑火鉢に蒔絵が施されたものは、生活道具にとどまらず、美術工芸品としての価値があります。蒔絵とは、漆を塗った表面に金や銀の粉を撒いて文様を描く日本独自の技法で、繊細な草花や松竹梅、鶴亀といった吉祥文様があしらわれたものは、当時の上流階級の粋を感じさせる逸品です。
このような蒔絵の桑火鉢は、当時の職人技が光る一点物が多く、保存状態や図柄の希少性によっては高額査定が期待できます。
古美術市場においては、見た目の美しさ、素材、蒔絵の保存状態といった点が高評価のポイントとなります。ご実家の片付けや蔵整理などで桑火鉢を見つけた場合、それがただの古道具ではなく、美術的価値のある逸品である可能性をぜひご考慮ください。
古美術永澤では、蒔絵火鉢をはじめとする日本の古道具・古美術品を専門に買取しております。査定は無料で、価値を見極める専門の査定士が丁寧に拝見いたします。お手元に気になる品がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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