
八角形の合子(ごうす、ごうし)
美しい蒔絵装飾が施された八角形の合子(ごうす、ごうし)をお譲りいただきました。
合子とは、日本の伝統的な工芸品の一つで、本体と蓋のついた小さな容器のことを指します。香や薬、化粧品などを収納する容器として重宝されてきました。特に茶道においては香合として用いられています。
形状は円形が最も一般的ですが、方形など様々あり、中でも八角形は格調高い形として珍重されます。素材も木、陶磁器、金属など多岐にわたりますが、高級品では漆塗りに蒔絵装飾を施したものが多く見られます。その美術的価値の高さから現在でもコレクターズアイテムとして人気があります。
今回お譲りいただいた合子は、八角形という珍しい形状で、蓋の表面には精緻な金蒔絵が描かれています。側面部分は装飾帯が全体を引き締めています。また側面に配された金網部分は、香炉としての機能をそなえたものと考えられます。
使用されている技法は本格的な蒔絵で、金粉を巧みに使い分けて濃淡や質感を表現しています。八角形という形状は、仏教的な意味合いも含んでおり、香合として使用されていたものと見られます。保存状態も良好で、蒔絵の剥落もほとんど見られません。
技法や、希少性、保存状態などを総合的に評価して査定させていただきました。
古美術永澤では、このような貴重な伝統工芸品を評価し、次の所有者様へと橋渡しをさせていただくことを使命としております。
骨董品の買取をお考えの際は、ぜひ古美術永澤へお気軽にご相談ください。経験豊富な目利きが、適正な価格での査定をお約束いたします。
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